
こんにちは、オーストラリア専門メディアのゴル旅です。
「帰国するし、もう使わないから…」とオーストラリアの銀行口座を解約しようとしていませんか?
私は、オーストラリアの銀行口座は解約しないことをおすすめします。
この記事では 「なぜ銀行口座をそのままにしておくべきなのか?」 を分かりやすく解説していきます。
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口座を解約しない方がいい理由
①タックスリターン&スーパーアニュエーションがスムーズ
タックスリターンの受け取り


オーストラリアで働いた人は、毎年7月にタックスリターン(税金の払い戻し) を申請しなければなりません。
学生やワーキングホリデーで働いていた人の多くは数千ドル払い戻されるケースが多く、軽視できない金額です。



ABNで働いていた人などは、逆に納税をしなければならないこともあります。
しかし、一般的にタックスリターンの払い戻しはオーストラリアの銀行口座が指定されています。
オーストラリアの口座がないと、海外送金や小切手など面倒な申請になってしまいます。
ただ、Wiseのオーストラリア口座でもタックスリターンは受け取れるので、解約してしまった方、解約予定の方はWiseを登録しておくのがオススメです。
スーパーアニュエーション(年金積立金)の受け取り


オーストラリアで働いた場合、雇用主が給与とは別に スーパーアニュエーション(年金積立金) を積み立てています。
スーパーアニュエーションの早期解約はワーキングホリデーの場合、65%差し引かれてしまうのですが、それでも1年働いた人なら$1,000~$2,000くらいは貰えるでしょう。



スーパーアニュエーションの解約は、ビザが失効し、オーストラリアを出国していることが条件です。
しかしスーパーアニュエーションの受け取り方法はオーストラリアの銀行口座 でなければなりません。
解約してしまった人にとっては完全に落とし穴です。
ただ、こちらもWiseのオーストラリア口座で対応はできます。
解約しない方がいい理由
②日本の銀行とは比べ物にならない高金利


オーストラリアの銀行口座を残しておく大きなメリットは、ココにあります。
これを知っている、知ってないかで、将来的に何十万、何百万と手取りが変わる可能性があります。
とても簡単な内容なので、しっかり理解しておきましょう。


まず、日本の銀行に100万円を預けているとします。
預けているだけでは、その100万円が勝手に増えることがないのは皆さんもご存じ。
銀行にお金を預けていてもお金が増えない理由は、日本の銀行の普通預金利率は ほぼ0% であるからです。
これが当たり前だと思っている方も多いですが、オーストラリアの銀行は4%以上の利率も珍しくありません。
つまり、オーストラリアの銀行に100万円を預けていれば、1年後には104万円になっているのです。(分かりやすく説明するために為替の影響は割愛しています)


4万円あれば旅行に行けますし、今欲しいあれやコレも買えます。
それが1000万なら40万、1億なら400万。金利の力は偉大。
中にはこの利息だけで生活できる人もいます。まさに不労所得ですね。
ただ、高い利息を得るには高い金利が設定されている銀行口座に預ける必要があります。(最近だとING銀行がいいと思います)
オーストラリアにいる間の方が新しい口座の開設は何かとスムーズです。


そうした事情から、オーストラリアで銀行口座を開設したい日本人はたくさんいます。
しかし、オーストラリアの銀行口座は現地に住んでいないと開設するのが難しいです。
そんな貴重なオーストラリアの銀行口座をワーホリや学生はすでに持っています。
どうでしょう、少し解約するのはもったいない気がしてきませんか?
オーストラリアの銀行口座は他にも使い道がたくさんあるので、日本に帰国しても口座は維持しておくのが賢い選択なのです。
しかし、オーストラリアの銀行口座はもっとフル活用できます。
次の項目で説明します。
オーストラリアの口座を使って利息を得る資産運用法
先ほどは「オーストラリアの銀行口座にお金を預けていると、勝手にお金が増えるから、口座を解約するのはもったいない。」
と説明したわけですが、もっとその恩恵を受ける具体的な手段を説明していきます。
オーストラリアの口座に日本円を送金する


高金利のうま味を得るには、銀行に預けているお金が多いに越したことがありません。
先ほども言いましたが、日本で100万円預けていてもそれはただ眠っているだけ。
しかしオーストラリアで預けていれば4万円も増えます。200万だと8万円、300万だと12万円etc…
ですので、日本に帰ってからも、日本の貯金が貯まってきたら、オーストラリアの銀行口座に送金することで、さらに多くのお金を増やすことができます。
これは立派な資産運用の一種です。
じゃあどうやって送金すればいいのか?
それならWise(ワイズ)一択。


Wiseは海外送金の最強ツールで、海外送金を安く、早く、簡単に行えるとても便利なサービスです。
いろんな換金方法、送金方法を試してきましたが、私自身今はWiseしか使ってないです。
Wiseの登録は↓からできます。
この記事を読んでいる方は遅かれ早かれWiseを使うことになると思うので、今のうちに使い方には慣れておくことをオススメします。


じゃあWiseに登録して、いざ送金!
というのはちょっと待った。その理由を次で解説します。
日本から送金するときは必ず’為替レート’を確認する
wiseを使うことで簡単に日本からオーストラリアの送金が可能になるのですが、送金をするときに必ず確認しておきたいことが1つあります。
それはオーストラリアドルと日本円の為替レートです。


為替レートとは、ある国の通貨と、別の国の通貨を交換する際の比率や価格のことです。
大丈夫です。分かりやすく説明していきます。
例えば、この記事を書いている今は$1(AUD)=95円。
言い換えると$1(AUD)に95円の価値があるということ。これが為替レートです。
オーストラリアドルと日本円の為替レートは近年約65円~110円の間で変動していて、これは毎日変わります。


例えば$1(AUD)=65円の時は、$1を安く買えるので、円の価値が高い「円高」という状態です。
$1(AUD)=110円のときは、$1を買うのに110円も払わなければならないので、円の価値が安い「円安」という状態です。
じゃあ結論、円高と円安どちらのタイミングで日本円をオーストラリアに送金すればいいか。
それは円の価値が高い「円高」の時です。


もうちょっと踏み込みたい方は、物価の影響もこのとき考えるといいです。
一応目安として$1=90円台以下になることがあれば、日本→オーストラリアの送金タイミングとしては悪くないでしょう。(2025年2月時点の見立てでは)
このため、送金するときの為替レートはめちゃくちゃ重要なのです。
また、送金の度に手数料がかかるので、お金はまとめて送るのがおすすめです。
- オーストラリアの口座を残しておく
- Wiseを使う
- 為替レートを確認してベストなタイミングで送金
これだけです。お金の運用法としてはこれ以上ないシンプルさ。美しくすらあります。
シンプルですが、「オーストラリアの銀行の利息と外国為替を利用して資産運用してるよ~」と言える状態です。
もしこの運用を10年、20年と続ければ1000万以上得する。
なんてことも夢ではない話。ぜひ今から行動してみてください。
ただ、オーストラリアの口座を残しておく場合、帰国する前にやっておきたいことがあるので、次の項目で説明します。
帰国する前にやっておくこと
帰国する前に銀行で非居住者の登録をする


オーストラリアにいる間に、銀行で非居住者(Non-Resident)登録をしておきましょう。
この登録をしていないと、銀行の利息で得られた利益に対して、タックスリターンの必要性が出てきます。
(例えば、100万円を預けていて104万万円になった場合、利息の4万円が収入という扱いになるので、このためだけにタックスリターンをしなければならないのです。)
別にタックスリターンをしてもいいのですが、非居住者登録をしておくだけで、銀行が勝手に利息から税金を引いてくれて、タックスリターンをしなくてもよくなります。
オーストラリアにいるうちに銀行に出向き、「帰国はするけど口座は維持したい」という旨を伝えましょう。
もし出国してしまった方は、電話でも対応してもらえますが、最新の住所などの登録が必要なため、情報を控えておきましょう。
さて、ここまでがオーストラリアにいるうちに身に着けておく知識 & やっておくことです。
次の項目では帰国してからやるべきことを説明します。
帰国してからやるべきこと
定期的に口座のメンテナンスを行う


銀行や口座の種類によっては口座維持費がかかります。月$5だとしても、年間で見ると$60。
お金の運用においては、たとえ$1でも、¢1でも防げる損はしないことが鉄則です。
口座維持費については各銀行の定める方法で無料にすることができますので、自分が口座を持っている銀行の公式サイトで調べてみましょう。
新しい銀行カードの申請は期限が切れる前に自ら連絡する


銀行のキャッシュカードはデビット機能と一体型になっており、有効期限があります。
日本に帰国した場合や、他の海外の地域に住んでいる場合は、その住所にカードを送ってもらう必要があります。
事前に銀行に送ってほしい住所をチャットや電話で連絡しておきましょう。
オーストラリアのお金を使いたい場合はどうすればいいか?


日本に帰ってもオーストラリアで稼いだお金を使いたい。という人は多いと思います。
オーストラリアの銀行カードはデビット機能と一体型になっていて、皆さんは日常的に使っていると思います。
同じように、そのデビットカードは日本でも使うことができます。
日常生活、ネットショッピングなど、どこでも利用できるので、使う分だけ口座にいれておきましょう。
でもなるべくオーストラリアドルは残しておいた方がベターという事は頭に入れておいてくださいね。
それでも口座を解約したいなら、帰国後でも遅くない


ここまで「解約するのは、もったいないよ~」と熱弁してきたわけですが、別に解約することも全然悪くないと思います。
他の投資でもっと利益を得られる人もいるでしょうし、もし不正利用にあったら日本からオーストラリアの銀行に電話をするのは面倒なので。
しかしその場合でも口座の解約は、帰国して、タックスリターン、スーパーアニュエーション申請を終えてから。
口座の解約は銀行によってはチャットでも対応してますし、そこまで難しいことではないからです。
銀行に預けているお金は日本に送金するか、使い切ってから解約することをお忘れなく。
でも、少しもったいないかなぁ。
まとめ|理想は帰国前から準備すべし
帰国ギリギリになってから、バタバタする方をよく見かけるので、準備は早めに。
早い段階で知識をつけて準備しておけば得もするし将来の資産形成も大きく変わります。
面倒だと思わずに一歩踏み出してみましょう。

