オーストラリアで車は買う?借りる?中古車を3台乗り継いだ編集部の本音

二股に分かれる道の先に、値札の付いた中古車と、レンタカーの鍵が描かれたイラスト

オーストラリアでワーホリや留学をするとき、多くの人が迷うのが「車を買うか、借りるか」です。中古車を買えば売るときにお金が戻り、長期レンタカーなら手続きや故障の心配が少なくなります。

この記事では、オーストラリアで中古車を3台乗り継いだゴルタビ編集部の体験をもとに、中古車と長期レンタカーを費用・手間・リスクで比べます。長期レンタカーの料金は、日本人スタッフが運営するEZレンタカーさんの例で紹介します。

ゴルタビ編集部がオーストラリアで乗っていた中古のトヨタ・カムリ
この記事で分かること
  • 買うか借りるかは「人を選ぶ」
  • 中古車は車好き・整備・余裕がある人向き
  • 「同じ値段で売れる」前提は危険

先に結論:どちらにも良さはあるが、人を選ぶ

中古車は、売るときにお金の一部が戻り、自分の車として自由に使えます。ただし、車探しから名義変更、毎年の登録(Rego)、故障の修理、帰国前の売却まで、すべて自分で対応します。長期レンタカーは払ったお金は戻りませんが、手続きや故障の対応をレンタカー会社に任せられます。

項目中古車レンタカー
最初のお金車両代+印紙税などデポジット(返却後に返金)
手続き名義変更・Regoの更新なし
故障したとき自分で修理に出すレンタカー会社が対応
帰国前自分で売る返すだけ
お金が戻るか売れれば一部戻る戻らない
※レンタカーはEZレンタカーさんの長期プランの例

中古車は、車が好きで整備をいとわず、故障してもカバーできる余裕がある人向き。そうでないなら、長期レンタカーのほうが滞在を楽しめます。

ユウト

私は中古車を3台乗りましたが、個人売買は正直面倒です。次に車を変えるなら、ひとまず長期レンタカーにします。どうしてもこの車が欲しい!と思ったら、新車か、信頼できるディーラーから買うかなぁ。

車があると仕事が見つかりやすい

買うか借りるかの前に、ワーホリにとって車がある一番のメリットは仕事探しです。都市部の求人は応募が多く競争率が高い一方、車がないと通いにくい郊外の求人は、競争率がぐっと下がります。「車で通えます」と伝えるだけで、採用につながりやすくなります。

ファームの仕事は、車がほぼ必須です。職場が合わなかったときも、車があればすぐに別の場所へ移れます。車がないと移動の手段がなく、合わない職場で我慢するしかない状況になりがちです。

ユウト

車があると仕事が見つかりやすい。これはガチです。郊外の求人は「車で通います」だけで対応してもらいやすかったりします。

中古車を3台乗り継いで分かったこと

編集部はこれまでに、オーストラリアで中古車を3台買っています。1台は売却し、1台は廃車になりました。同じ中古車でも、3台でまったく違う結果になっています。

1台目:給油したガソリンが原因で廃車

いつもどおりガソリンスタンドで給油したところ、直前の大雨でガソリンに水が混じっていたようで、車が内部から壊れて廃車になりました。車両代はガソリンスタンドに補償してもらえましたが、ガソリンスタンドとの事実確認、保険会社や修理工場とのやり取りで、かなり消耗しました。

2台目:元の持ち主が整備士のカムリ

2台目は、知人の紹介で個人売買で購入。なぜか6気筒のエンジンが積まれていたので、滑らかな走行と引き換えにガソリンはよく喰う車でした。元の持ち主がカーメカニックだったこともあって状態がよく、終始調子は良かったです。

購入前にはRACQ(クイーンズランド州の自動車協会)で点検を受け、検査費用は200ドルくらいでした。Regoは当時で年間約1,000ドル、6気筒なのでRegoも高めでした。整備・修理は1年で300〜600ドルくらい。毎日乗るので民間の保険にも入り、1年乗って最後にタイヤ・オイル交換などの整備をした状態で、購入価格から1割ほど引いた値段で友人に売りました。

3台目:トランスミッションの修理

3台目は4WDの車で、トランスミッションの修理という大きな出費がありました。確か3,000〜4,000ドルくらいかかったと思います。これぐらいは許容範囲でしたが、中古車ではこういう修理がいつ起きてもおかしくありません。

編集部は車の簡単な整備を自分でしていて、その楽しさもあったので、中古車が向いていました。それでも、個人売買で車を探して買って売るのは面倒です。

ユウト

大きな修理があっても「まぁ中古車だし、仕方ないか」と思える精神じゃないと、中古車は向いていないと思います。

「同じ値段で売れれば実質0円」を前提にするのは危険

オーストラリアで中古車を買うとき、「1万ドルで買って1年乗り、また1万ドルで売れば、車の費用は実質0円」という話をよく聞きます。実際にそうなる人もいますが、それは運がかなり良かった人の結果です。

中古車の「実質0円」の考え方の比較。よく聞く話では買値と売値が同じだが、実際はRego・保険、修理費、売却時の修理がかかり、売値も下がりやすい

新車のような状態なら、そもそも中古車として安く売られていません。車に相当詳しい人でないと状態は判断できず、整備士でもエンジンの内部までは分かりません。中古車は何かしら不具合が出ることが多く、売るときの点検で何項目か引っかかり、修理費を払うこともよくあります。

買った値段に近い金額で売るには、リセール(売るときの値段)が下がりにくい車を選ぶ必要があります。ただし、リセールのいい車は、中古車でもそもそも値段が高いのです。

致命的な不具合が見つかって手放すことになれば、買った金額がそのまま出費になります。「故障なく、買値とさほど変わらずに売れる」ことを前提に予算を組むのは、おすすめしません。

中古車を買う流れとかかるお金

個人売買で中古車を買う場合、車探しから名義変更まで自分で進めます。気になる車が見つかっても、見に行って試乗し、また次を探す、を何回か繰り返すことになります。

中古車を買う手順(QLDの場合)
  • Facebookマーケットプレイスなどで車を探し、売り手と連絡
  • 車を見に行って試乗し、値段を交渉
  • PPSR(動産担保の登録簿)で、ローンが残っていないか確認
  • RACQなどで車の状態を点検してもらう
  • 売り手が用意したSafety Certificate(安全証明書)を確認して購入
  • 名義変更をして、民間の保険に加入

QLDでは、車を受け取ってから14日以内に名義変更をしないと、罰金の対象になることがあります。Safety Certificateは、登録済みの車を売るときに売り手が用意するものです。

車両代のほかに、名義変更のときの印紙税と手数料、毎年のRegoがかかります。クイーンズランド州(QLD)で、4気筒・A$7,000(約77万円)の中古車を買う場合の目安は次のとおりです。

費用金額の目安
印紙税A$210(約23,100円)
名義変更の手数料A$33.65(約3,700円)
Rego(12か月)A$864.50〜880.50(約95,100円〜)
※QLD政府の公式サイトより(Regoは2026年10月時点、強制保険CTP込み)。他の州は金額が異なります。1豪ドル=約110円

このほかに、民間の自動車保険、ガソリン代、整備・修理の費用がかかります。印紙税は車両価格A$100ごとにA$3(4気筒の場合)なので、高い車ほど上がります。

キバ次

個人売買にはクーリングオフも、お店で買うときのような消費者保証もないぞ。買ったあとに不具合が見つかっても、基本は自分で直すことになる。

帰国前に売るときも、買い手を探して、見せて、交渉して、名義変更をする、と同じ手間がかかります。友人に売るのは手軽に見えますが、状態の悪い車を譲ると後々のトラブルになりやすく、よほど関係ができている相手でない限りはおすすめしません。

買ったほうがいい人、借りたほうがいい人

中古車を買ったほうがいい人
  • 車が好きで、簡単な整備をいとわない
  • 大きな故障があっても、修理や買い替えができる余裕がある
  • リセールのいい、状態の良い車を買える資金がある
  • 1年以上乗る予定がある
長期レンタカーを借りたほうがいい人
  • 滞在が数か月〜1年
  • 車の知識がなく、状態の良し悪しを判断できない
  • 車探しや修理、売却に時間を取られたくない
  • まとまった資金がなく、すぐに車が必要

車の知識がない人が中古車のトラブルに振り回される、という相談は編集部にもよく届きます。長期レンタカーは払ったお金は戻りませんが、時間を有効に使えて、綺麗な車に乗れて、トラブルや保険をレンタカー会社に任せられます。その安心感を考えると、滞在の満足度はかえって高くなると編集部は考えています。

ユウト

中古車も、多少の手間を楽しめる方には本当におすすめです。私も中古車好きの一人なので、車が好きな方はぜひこっち側へどうぞ。

まとめ

中古車にも長期レンタカーにも良さがあり、その良さは人を選びます。中古車は、車が好きで整備をいとわず、故障してもカバーできる余裕がある人には、自分の車を持つ楽しさもある選択肢です。長期レンタカーは、払ったお金の代わりに、時間と安心と綺麗な車を手に入れる選択肢です。

EZレンタカーさんの長期プランは、週A$180〜210(約19,800〜23,100円)が料金の例です(GST・保険は別)。オーストラリアは給与水準が高いので、きちんと働けば、仕事の見つかりやすさや生活の充実度を考えて十分に見合う金額だと編集部は考えています。

車の整備や売買に時間を使いたくないなら、日本人スタッフが運営するEZレンタカーさんに、まず長期レンタルを相談してみるのがおすすめです。長期レンタカーの料金や条件、借りる方法は、こちらの記事でまとめています。

最終確認日:2026年10月(費用はQLD政府の公式サイト、長期レンタカーの料金はEZレンタカー公式サイトで確認しています)
参考:Queensland Government:Registration costs/Queensland Government:Vehicle registration duty rates/Queensland Government:Transfer a registered vehicle/EZレンタカー 長期レンタル