
【2026年7月最新】オーストラリアのビザ料金、一斉値上げ。全種類まとめました
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2026年7月1日、オーストラリアのビザ料金が一斉に値上がりしました。ほぼ全種類のビザが対象で、一部は2倍以上に跳ね上がりました。一方で、実は値上げされていないビザもあります。この記事では、日本人に関係する全ビザの新旧料金を一覧にまとめ、「あなたのビザはいくらになったのか」「なぜここまで上がるのか」を整理しました。
目次
結論:2026年7月1日から、ほぼ全ビザが値上げ(ETAは例外)
まず全体像から。今回の値上げは、2026年7月1日施行の「Home Affairs Legislation Amendment (2026 Measures No.1) Regulations 2026」という法令に基づくもので、ほぼすべてのビザ種類が対象です。値上げ幅は平均で約28%ですが、種類によっては100%超、200%超のものもあります。
ただし、いくつか先に知っておくと安心なポイントがあります。
まず押さえる3つのポイント
①観光で使う「ETA(電子渡航認証)」は値上げされていません。
②料金が適用されるのは「申請がオーストラリア移民局に受理された日」。7月1日より前に申請済みの人は旧料金のままです。
③日本人のワーホリ年齢上限は30歳のまま(一部の国で35歳化されましたが、日本は対象外)。
【一覧表】日本人に関係するビザの新旧料金
日本人が申請する可能性の高いビザを、値上げ前後の料金でまとめました。すべて主申請者のbase application charge(豪ドル)です。家族を含める場合は追加料金がかかります。
金額は必ず公式で最終確認を
以下の金額は2026年7月時点で確認できたものです。ビザ料金は変動し、パスポートの国籍・申請場所・家族構成によっても変わります。実際に申請する前に、必ずオーストラリア移民局の公式「Visa Pricing Estimator」でご自身の正確な金額を確認してください。
観光・短期
| ビザ | subclass | 値上げ前 | 値上げ後(2026/7/1〜) |
|---|---|---|---|
| ETA(電子渡航認証) | 601 | 変更なし(サービス手数料のみ) | |
| 観光ビザ(Visitor) | 600 | 約200豪ドル | 約250豪ドル |
日本人観光客の多くはETA(601)で渡航でき、これは値上げの対象外です。短期の観光・出張なら、そもそも250豪ドルの観光ビザ(600)を取る必要がないケースがほとんど。「ETASも値上げされたの?」と心配していた方は、ここは安心してください。
ワーキングホリデー
| ビザ | subclass | 値上げ前 | 値上げ後(2026/7/1〜) |
|---|---|---|---|
| ワーキングホリデー(1年目) | 417 | 670豪ドル | 840豪ドル |
| セカンド・サードワーホリ | 417 | — | 1,000豪ドル |
日本人が最も多く使うワーホリビザ(417)は、670豪ドルから840豪ドルへ。日本円だと為替次第ですが、約9万円(1豪ドル110円換算)です。
留学・卒業生
| ビザ | subclass | 値上げ前 | 値上げ後(2026/7/1〜) |
|---|---|---|---|
| 学生ビザ | 500 | 2,000豪ドル | 2,500豪ドル |
| 学生ビザ(語学ELICOS) | 500 | — | 2,050豪ドル(別ティア) |
| 卒業生ビザ(Temporary Graduate) | 485 | 4,600豪ドル | 5,750豪ドル |
留学系は値上げが特に激しい分野です。学生ビザ(500)は2,500豪ドル(約28万円)。ちなみにこのビザ、2024年には710豪ドルでした。2年で250%以上の値上げです。卒業後に働ける卒業生ビザ(485)に至っては、2026年に入って3回目の値上げで、5,750豪ドルまで来ました。語学学校(ELICOS)のみで通う場合は2,050豪ドルの別料金が新設されています。
就労・技術移住
| ビザ | subclass | 値上げ前 | 値上げ後(2026/7/1〜) |
|---|---|---|---|
| Skills in Demand(旧TSS) | 482 | 3,210豪ドル | 4,015豪ドル |
| 技術独立ビザ | 189 | 4,910豪ドル | 6,135豪ドル |
| 技術州指名ビザ | 190 | 約4,910豪ドル | 約6,140豪ドル |
| 雇用主指名(ENS) | 186 | 約4,900豪ドル | 約6,140豪ドル |
家族・パートナー
| ビザ | subclass | 値上げ前 | 値上げ後(2026/7/1〜) |
|---|---|---|---|
| パートナービザ | 820/801・309/100 | 9,365豪ドル | 11,710豪ドル |
| 婚約者ビザ | 300 | 約9,000豪ドル台 | 11,710豪ドル |
パートナービザは11,710豪ドル(約130万円)。もともと高額でしたが、さらに上がりました。この1本で一時滞在と永住の両段階をカバーする料金ではありますが、それでも重い金額です。しかもこれは主申請者だけの額で、家族を含めるとさらに加算されます(18歳以上の追加申請者は5,860豪ドルなど)。
家族連れは「人数分」で効いてくる
多くのビザは、配偶者や子どもを含めると追加申請者チャージが発生します。たとえば技術独立ビザ(189)を夫婦+子ども1人で申請すると、政府に払う費用だけで1万豪ドルを超えます。家族での申請を考えている方は、必ず人数分を試算してください。
特に大幅な値上げ組(在住者・PR保持者は要注意)
ほとんどのビザが約25%の値上げだった中で、200%超という突出した値上げをされたビザがいくつかあります。特に話題になっているのが、永住者(PR)が使うレジデントリターンビザです。
| ビザ | subclass | 値上げ前 | 値上げ後(2026/7/1〜) | 値上げ率 |
|---|---|---|---|---|
| レジデントリターンビザ | 155/157 | 490豪ドル | 1,475豪ドル | 約201% |
| ブリッジングビザB | BVB | 190豪ドル | 575豪ドル | 約203% |
| NZ市民の家族ビザ | 461 | 445豪ドル | 1,330豪ドル | 約199% |
レジデントリターンビザ(RRV/155・157)は、オーストラリアの永住権(PR)を持つ人が、海外に出て再入国するための「travel facility(渡航資格)」を更新するビザです。PRを取っても、この渡航資格は通常5年で切れるため、その後も海外と行き来したい永住者にとっては実質的に必須のビザです。それが490豪ドルから1,475豪ドルへ、一夜にして3倍になりました。
この値上げは特に反発が大きく、署名運動が起きているほどです。批判の中心は「RRVはPRの身元と居住歴をシステムで確認するだけの、ほぼ自動処理のビザ。処理コストが3倍になったとは考えにくいのに、なぜ3倍なのか」という点です。実際、多くの申請は提出後すぐに自動で許可されます。値上げの合理的な説明が公表されていないことへの不満が広がっています。
ワーホリ・観光・留学の読者は直接は無関係
レジデントリターンビザは「すでにオーストラリアの永住権を持っている人」が使うビザです。これから初めてワーホリ・観光・留学で渡航する人には直接関係ありません。ただし、将来オーストラリアで永住権を目指す可能性がある方は、「PRを取った後にも、こうした維持コストがかかる」ことを頭の片隅に置いておくとよいでしょう。
なぜオーストラリアのビザはこんなに高いのか
ここまで見て、「なぜここまで上げるのか」と感じた方も多いはずです。この背景には、いくつかの見方があります。
ひとつは、オーストラリアが「質の高い移民」を選びたがっているという見方です。住宅需要の逼迫や人口圧力がある中で、料金という価格メカニズムが、かつての人数枠に代わる事実上の“選抜装置”として働いている、という分析があります。実際、ある移民アナリストは「価格が、以前は数量枠がやっていた仕事をしている」と表現しています。この見方に立てば、住宅も物価も逼迫している現状では、むしろ値上げしないことのほうが考えにくい、とも言えます。
一方で、批判的な見方もあります。移民法務の専門家からは「投票権を持たない外国人を狙い撃ちにした、実質的な財源確保ではないか」という指摘が出ています。
ビザ手数料は新しい法律を作らずに政府の歳入を増やせる数少ない手段であり、値上げには“財布”としての側面も否定できません。特に、ほぼ自動処理のレジデントリターンビザが3倍になったことには「処理コストで説明できない」という強い反発があり、署名運動まで起きています。また副作用として、学生ビザの高騰で語学学校や小規模教育機関の入学者が減り、閉校に追い込まれるケースも報告されています。
オーストラリアの学生ビザは世界最高額
2026年7月時点で、オーストラリアの学生ビザ申請料は主要な英語圏の留学先で世界最高額とされています。参考までに、アメリカのF-1学生ビザは日本円で約2.8万円相当。オーストラリアはその約10倍です。留学先としての価格競争力が下がることを懸念する声もあります。
どちらの見方が正しいかを断定するつもりはありません。ただ、確実に言えるのは、この値上げは一度きりの物価スライドではなく、毎年続く可能性が高いということです。ビザ料金は原則として毎年見直されるので、「来年はもっと上がるかもしれない」という前提で計画するのが現実的です。
値上げと同時に変わった、料金以外の重要ルール
2026年7月1日には、料金以外にもいくつかルールが変わっています。関係しそうなものを簡単に。
- ワーホリの年齢上限が一部の国で35歳に:ドイツ・韓国・フィンランド・キプロスが対象。日本は18〜30歳のまま変更なしです。「35歳までOKになった」という情報は日本人には当てはまりません
- 学生ビザの英語要件が厳格化:必要なIELTSスコアの基準が引き上げられました
- 「ビザホッピング」の制限:観光ビザや卒業生ビザから、国内で学生ビザに切り替えることができなくなりました
- 各種所得基準の引き上げ:就労ビザに関わる給与の下限額なども上がっています
まとめ:数字は変わる。だから一次情報で確認を
最後に要点を。2026年7月1日から、オーストラリアのビザはほぼ全種類が値上げされました。ワーホリ840豪ドル、学生ビザ2,500豪ドル、パートナー11,710豪ドル。一方で観光のETAは据え置きで、日本人のワーホリ年齢上限も30歳のままです。値上げの背景には「質の高い移民の選別」と「財源確保」の両面があり、今後も毎年上がる前提で計画するのが賢明です。
ひとつだけ、実務的なアドバイスを。申請料は不許可でも返金されません。金額が上がった今、「安く済ませたい」と焦って不備のある申請を急ぐより、時間をかけて一度で確実に通すことのほうが、結果的にずっと安上がりです。
そして、この記事の金額はあくまで2026年7月時点の目安です。ビザ料金はあなたの国籍・家族構成・申請場所で変わります。実際に申請する前には、必ずオーストラリア移民局の公式サイト(Visa Pricing Estimator)で、あなた自身の正確な金額を確認してください。数字は、変わります。だからこそ、最後は一次情報にあたる。それがいちばん確実で、いちばん安全です。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の移民アドバイスではありません。ビザの料金・条件・ルールは変更されることがあり、個別の事情により適用される金額も異なります。申請の際は必ずオーストラリア内務省(immi.homeaffairs.gov.au)の最新情報を確認するか、MARA登録の移民エージェントにご相談ください。(2026年7月8日時点の情報)


