
ゴールドコーストの街中からトラムとバスで約1時間、しかも入場料0円で、足元を跳ねるカンガルーの大群と、木上で昼寝するコアラに出会える場所があるのをご存じですか?
それが Coombabah Lakelands Conservation Area(クンババ自然保護区)。観光地化された動物園やツアーとは違い、ありのままの野生動物を自分のペースで観察できるのが最大の魅力です。
ここはさまざまなツアーにも組み込まれている場所ですが、個人的にはツアーに頼るほど複雑な場所ではないため、自力で行ってみるのがおすすめ!
この記事では、初めてでも迷わない行き方、ベストな観察ポイント、準備しておきたい持ち物まで、体験談を交えながら詳しくガイドします。

クンババ自然保護区とは?
広さ・環境

保護区は東京ドーム約250個分(約1,200 ha)の湿地、ユーカリ林、マングローブが広がる貴重な生態系。ラムサール条約登録候補地でもあり、150種超の野鳥、150頭前後のコアラ、そして数百頭規模のカンガルーが確認されています。
開放時間 & 料金

毎日 6:00–18:00(ゲートは18:00に施錠)で、入場無料。トイレや売店・水飲み場はないので、飲料水と軽食は必携です。ペット同伴は禁止。
主なトレイル

- Kangaroo Trail(540 m):草地に面し、カンガルー高遭遇エリア。
- Koala Trail(2.3 km 片道):大きなユーカリが並び、コアラ観察に最適。
動物との距離感

カンガルーは早朝・夕方に採餌のため開けた草地に出てくるので、ほぼ100%遭遇できます。一方コアラは高木で休むことが多く、双眼鏡や望遠レンズがあるとベスト。餌やり・接近は禁止で、静かに観察しましょう。

ミニTIP:ユーカリの幹は灰色〜白っぽく滑らかで枝分かれが多いのが特徴。まずは「木を見てから動物を探す」と発見率がグンと上がります。
行き方とアクセス
車(レンタカー/自家用車)で行く場合
クンババ自然保護区は面積がかなり広いので、入口に迷うことがあります。
住所入力では変な場所に案内されるので、「koala trail」とGoogle mapで検索していきましょう。
ゲートを入って200メートルほど先に駐車場があり、自由に停めることができます。
公共交通機関で行く場合
まずはHelensvale 駅方面に向かうトラムに20分ほど乗車し、「Griffith University station」で降ります。
そこから719番のバスに乗り換え、15分ほど乗車して「Coombabah High School前」で降り、そこから15分ほど歩けば到着です。
圧巻!カンガルー遭遇スポット
ベースキャンプは「草地エリア」


保護区でもっともカンガルー密度が高いのが、kangaroo trailを抜けて左側の草地。
そこでは30 〜 100 頭規模の群れがのんびり草を食べている光景に出会えます。
実際に訪れたレビューでも「ここがゴールドコースト随一の野生カンガルースポット」と絶賛されるほど。
ベストタイムは「朝 6–8 時 & 夕方 16–18 時」


カンガルーは暑さを避け、日の出直後と日没前に活発に草を食べます。昼間は木陰で休むため視界から消えがち。朝イチの澄んだ光と群れのシルエットは写真映え抜群なので、早起きする価値大!
マナーのポイント
- 触ろうとせず、距離をキープ。子連れの母カンガルーは特に警戒心が強い
- 餌やり厳禁。
- 静かに歩き、群れの進行方向をふさがない
難易度高め?コアラ観察は「ユーカリ探し」が鍵


まずは“好物の木”を見つける


コアラの 90 % 以上が ユーカリの高い枝 で昼寝中。幹が滑らかで灰白色、葉が細長く槍形。この特徴を覚えておけば、木の種類で絞り込めます。
Koala Trail のホットゾーン


- koala trailのこの辺り↑:トレイル左手に大径ユーカリが並び、高確率で発見例あり



私も5回ほど見に行ってますが、毎回この辺で発見してます!
コアラ発見率アップのコツ


コツ | 具体的なやり方 |
---|---|
足元チェック | ユーカリの根元に褐色の丸い“コアラ糞”が落ちていないか探す |
爪痕観察 | 幹の上部に縦に走る浅い傷=登った痕跡 |
人に聞く | すれ違うハイカーが双眼鏡を構えていたら「見えた?」と声かけ。黙っていても教えてくれるフレンドリーな人が多い |
望遠ギア | 200 mm 以上のレンズ or 双眼鏡で“動かないシルエット”を探す |



コアラを見つけても 30 分以上まったく動かないことは珍しくありません。
5. おすすめのトレイルコース


まずは駐車場からkangaroo trailに入り、カンガルーを観察。帰りにも戻ってくるので、ここはサクッと通過。
その後Koala trailに入り、コアラの遭遇率が高いエリアへ。
その後はコアラを探しながらトレイルをグルっと一周。道中、カンガルーや野鳥にたくさん出会えます。
最初のKangaroo trail戻ってきたら、右側の広い芝生エリアのカンガル―達をじっくり観察。お母さんの袋の中に入っている子どもカンガルーを見かけることもしばしば。
服装 & 持ち物チェックリスト


ポイントは「暑さ・蚊・泥」対策。この3つをカバーすれば快適!
- 歩きやすい防水シューズ
- 強力虫よけ(DEET30% 以上)湿地帯なので mozzie(モスキート)が本気で多い!顔や首筋、耳裏まで忘れずに。
- 1 L 以上の飲料水/軽食 園内に売店・自販機なし。真夏は熱中症リスク大。
- 双眼鏡 or 望遠レンズ コアラは高所にいることが多いので、あると楽しさ倍増。
周辺の立ち寄りスポット
Harbour Town Premium Outlets(車で 15 分)
せっかく北側に来たなら、人気アウトレットで買い物も。観光バスも立ち寄る大型施設なのでフードコートが広く、涼みがてら休憩できます。


よくある質問(FAQ)
雨の日でも入れますか?
→ゲートは通常どうり開きますが、足元が悪いので注意。
子ども連れでも大丈夫?
→トレイル自体はほぼ平坦。ただし木道の隙間が広い箇所や泥濘区間があるので、ベビーカーは難しいです。抱っこ紐+虫よけ必須。
ツアーに申し込む方が安心?
→英語ガイドで生態解説を聞きたい人や、レンタカーを借りない旅行者にはメリットあり。とはいえ道標がわかりやすいので、この記事通りに動けば個人で十分楽しめます。
ドローン撮影は可能?
→野生動物保護の観点から飛行禁止。ルール違反が増えると閉鎖リスクもあるので、空撮は諦めましょう。
夜は入れますか?
→ゲートは 18 : 00 施錠。夜間はレンジャーが見回り、罰金対象になるので必ず時間内に退出を。
安全面は?
→人と動物のトラブルはほぼ報告なし。むしろ夏の熱中症と蚊の大量発生が最大の敵。水分補給と虫よけを怠らなければ問題ありません。
まとめ:コスト 0 円で“オーストラリアらしさ”を満喫!


クンババ自然保護区は、
- 入場無料・予約不要
- カンガルーにはほぼ確実、コアラにも高確率で会える
- ゴールドコースト中心部から公共交通で 1 時間弱
という“コスパ最強”の野生動物スポットです。
早朝に草地を跳ね回るカンガルーを眺め、ユーカリの梢でまどろむコアラを望遠レンズ越しに探す――それだけで「オーストラリアに来て良かった!」と実感できるはず。必要なのは虫よけと少しの冒険心だけ。
ゴールドコースト旅行では、高価な動物園ツアーよりもまずここへ足を延ばしてみてください。きっと旅のハイライトになる“ワイルドな出会い”が待っています!

